最新版 腎臓とタンパク質の本当の話
- activebeautylab
- 6月4日
- 読了時間: 5分
「タンパク質を減らす」前に知っておきたい、腎臓の仕組み

最新版 腎臓とタンパク質の本当の話
はじめに、腎臓とタンパク質の本当の話をご存じでしょうか?
腎臓の健康について調べると、
「タンパク質は腎臓に負担をかける」
「腎臓が心配なら低タンパク」
という言葉を目にすることがあります。
そのため、
シニアになったら低タンパク。
腎臓が心配だから低タンパク。
という考え方が広く浸透しています。
しかし本当にそうなのでしょうか。
近年の研究では、
腎臓の健康は単純にタンパク質の量だけでは説明できないことがわかってきました。
腎臓は、血糖値、血管、リン、炎症、腸内環境、など
全身の影響を受けながら働いています。
腎臓を正しく理解するためには、
まず腎臓そのものの役割を知る必要があります。
腎臓とは何をしている臓器なのか
腎臓は単なる老廃物処理装置ではありません。
体内環境を維持するための重要な役割を担っています。
・血液をろ過する
腎臓にはネフロンと呼ばれるろ過装置があります。
血液は毎日何度も腎臓を通過し、
不要な物質を尿として排泄しています。
・水分バランスを維持する
飲水量や発汗量に応じて、
体内の水分量を調節しています。
・ミネラルを調整する
ナトリウム
カリウム
リン
カルシウム
などの濃度を適切な範囲に維持しています。
・血圧を調整する
腎臓は血圧調節にも深く関与しています。
・ホルモンを作る
赤血球産生や骨代謝に関わるホルモンの調整も行っています。
つまり腎臓は、
体全体のバランスを維持するための司令塔の一つなのです。
なぜ「低タンパク」が広まったのか
タンパク質は分解されると、
窒素代謝産物が発生します。
これらは最終的に腎臓から排泄されます。
そのため過去には、
「タンパク質を減らせば腎臓の負担が減る」
という考え方が広まりました。
この考え方には背景があります。
進行した腎疾患では、
病態に応じたタンパク質管理が必要になる場合があります。
しかしそれは、
すべての犬猫に当てはまる話ではありません。
タンパク質は体を作る材料である
タンパク質は生命維持に欠かせない栄養素です。
タンパク質から作られるもの
筋肉
内臓
被毛
皮膚
酵素
ホルモン
免疫細胞
つまりタンパク質は、
体そのものの材料です。
不足すれば、
筋肉量や体力の維持にも影響します。
そのため、
「腎臓が心配だから減らす」
という単純な話ではありません。
本当に重要なのは「量」より「質」
同じタンパク質でも、
体が利用しやすいものと利用しにくいものがあります。
例えば、
消化率
アミノ酸バランス
原材料の品質
によって利用効率は変わります。
重要なのは、
どれだけ食べたかではなく、
どれだけ利用できるかです。
腎臓を考える際にも、
量だけでなく質を見る必要があります。
腎臓は「血管の臓器」でもある
ここで見落とされやすいのが血糖値です。
腎臓には心臓から送り出された血液の約20〜25%が流れ込みます。
体重に対して考えると、
非常に多くの血液を処理している臓器です。
つまり腎臓は、
毎日大量の血液をろ過している臓器でもあります。
腎臓のフィルターは血管でできている
腎臓のろ過装置である糸球体は、
毛細血管の塊です。
つまり腎臓は、
血管そのものが働いている臓器と言えます。
だからこそ、
血液環境の影響を強く受けます。
血糖値が高いと何が起こるのか
血液中の糖が慢性的に高い状態では、
血管に負担がかかります。
人の医学では、
糖尿病による腎障害がよく知られています。
その背景には、
血糖値の異常による血管ダメージがあります。
血糖値が高い状態では、
体内で
糖化(AGEs)
酸化ストレス
慢性炎症
が増加します。
これらは血管環境へ影響を与えます。
血糖スパイクという見落とされやすい問題
問題は、
血糖値が高いままの場合だけではありません。
近年注目されているのが血糖スパイクです。
血糖スパイクとは、
食後に血糖値が急激に上昇し、
その後急激に低下する状態です。
このような大きな血糖変動では、
膵臓は大量のインスリンを分泌します。
さらに体内では、
酸化ストレス
糖化反応
炎症反応
が増加すると考えられています。
つまり腎臓は、
タンパク質だけでなく、
毎日の血糖変動の影響も受けながら働いているのです。
リンの種類も重要な視点
近年、
腎臓の健康を考える上で注目されているのがリンです。
リンは生命維持に必要なミネラルですが、
種類によって吸収率が異なります。
有機リン
肉・骨・内臓などに含まれる
無機リン
リン酸塩などの添加物として使用される
現在では、
リンの量だけでなく、
どのようなリンを摂取しているかも重要だと考えられています。
腸と腎臓はつながっている
近年は「腸腎連関」という考え方も注目されています。
腸壁の状態や腸内環境は、
全身の炎症状態や代謝環境に影響します。
腸が乱れると、
本来処理する必要のない物質が体内へ入りやすくなる可能性があります。
その結果、
腎臓は余分な仕事を強いられることになります。
腎臓は全身の影響を受ける臓器
腎臓を考える際には、
タンパク質だけを見るのでは不十分です。
重要なのは、
タンパク質の質
血糖管理
血糖スパイク
リンの種類
炎症状態
腸内環境
など、
全身を一つのシステムとして考えることです。
KISENA & RAWZが考えること
私たちは、
「高タンパクか低タンパクか」
という単純な二択で腎臓を考えていません。
重要なのは、
体の仕組みに合った栄養を選ぶことです。
そのため、
原材料の質
栄養バランス
炭水化物量への配慮
リンへの配慮
腸内環境への配慮
を総合的に考えることが重要だと考えています。
まとめ
腎臓は単なる老廃物処理装置ではありません。
血液をろ過し、
ミネラルを調整し、
体内環境を維持する重要な臓器です。
そして腎臓は、
タンパク質だけでなく、
血糖値
血糖スパイク
リン
炎症
腸内環境
といった全身環境の影響を受けながら働いています。
腎臓の健康を考えることは、
単にタンパク質を減らすことではありません。
体全体の仕組みを理解し、
何を選ぶかを考えることが大切なのです。



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