top of page
検索

【保存版】犬猫の腎臓ケアの新常識

腎臓の模型

——タンパク質を減らす前に見るべき「血糖・リン・腸」の科学


🔎 1. まず結論:犬猫の腎臓の敵は「タンパク質」ではありません


いまでもネットや一部の動物病院では、「犬猫の腎臓に優しくするために、低タンパク」 が良いとされています。

しかし最新研究は、まったく違う結論を示します。


📌 初期〜健康犬に低タンパクは “逆効果になることがある”📌 腎臓を壊す主要因は “血糖スパイク・無機リン・腸内毒素”

つまり、「減らす」のではなく、何を選ぶか が腎臓寿命を決めます。

🧠 2. なぜ昔は「低タンパク」が正しいと思われたのか?

過去の説は、こういう計算でした:

  • タンパク質 → 窒素 → 腎臓の負担➡「だからタンパク質を減らせばいい」

これは 末期の腎臓病犬(ステージ4)にだけ当てはまる理論 です。

しかしその当時のドッグフードは…

昔のフードの特徴

腎臓への影響

植物性タンパク(消化が悪い)

代謝負担が増加

ミール・副産物

代謝残渣が多い

無機リン(リン酸塩)100%吸収

血中リンが急上昇し腎臓を傷める

粗悪なタンパク質+無機リンが腎臓を痛めていただけタンパク質そのものが悪者だっ

たわけではない

🍚 3. 新常識①:腎臓を破壊する最大リスクは「血糖スパイク」

高糖質フード(ドライ中心)で起きる 血糖スパイク が、腎臓の微小血管を損傷します。

血糖スパイクのメカニズム

AGEs(終末糖化産物)蓄積→ 糸球体(ネフロン)の硬化

酸化ストレス増加→ 尿細管細胞のミトコンドリア障害

炎症性サイトカイン(TNF-α・IL-6)増加→ 細胞死(アポトーシス)

📌 静かに進行する“微小血管障害”こそ腎臓の天敵

つまり、👉 腎臓ケア=血糖コントロールが最優先

🧪 4. 新常識②:腎臓に悪いのは「リンの量」だけではなく「リンの種類」も関係している

リンの種類

吸収率

出どころ

腎臓への負担

無機リン

100%

リン酸塩・添加物

🚨 非常に強い

有機リン

約30〜60%

肉・骨・内臓

穏やか

⚠️ 腎臓に悪いのは「量」ではなく「無機リン」

▶ 無機リンは血中リンを急上昇させ▶ 二次性副甲状腺機能亢進(PTH) を引き起こし▶ 腎臓の組織破壊を加速

👉 添加物のリン酸塩にこそ注意

🦠 5. 新常識③:腸内環境と「腸のバリア」が腎臓に直結

腸壁(腸バリア)が弱ると、本来吸収されない毒素が血液へ漏れます。

🚫 血中に漏れる毒素例

  • アンモニア

  • 内毒素(LPS)

  • 硫化物・フェノール類➡ 腎臓が解毒するために酷使される

📌 腸が弱い=腎臓が毎日余計な仕事をしている状態

だから科学的に言われています:

腎臓病は“腸から始まる”

生食が腎臓に優しい理由の一つが腸壁を保護し、腸内毒素を減らせるから

🥩 6. 新常識④:タンパク質は“量”より“質”

良質な動物性タンパクは——

  • 消化吸収が早い

  • 代謝残渣が少ない

  • 低窒素で腎臓に優しい

📌 粗悪タンパク(植物性中心・ミール系)が負担の原因

👉 タンパクを減らすのではなく、“変える”

🔧 7. 正しい腎臓ケアのまとめ(保存版)

やるべきこと

目的

血糖スパイクを抑える(低糖質)

微小血管保護

無機リン(リン酸塩)を避ける

PTH亢進を防ぐ

良質な動物性タンパクにする

窒素負担を削減

腸壁と腸内環境を守る

腸腎連関を正常化

📌 腎臓ケア=減らすではなく、選ぶ

📍 最後に:情報は“選択肢を奪う力”にもなる

私たち飼い主は、ただただ 長く健康でいてほしい だけ。

だからこそ、片側だけの古い情報に縛られてはいけない。

ほんの1つ、違う見方を知るだけで腎臓の未来は変わります。

 
 
 

コメント


bottom of page