【保存版】犬猫の腎臓ケアの新常識
- activebeautylab
- 3 日前
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——タンパク質を減らす前に見るべき「血糖・リン・腸」の科学
🔎 1. まず結論:犬猫の腎臓の敵は「タンパク質」ではありません
いまでもネットや一部の動物病院では、「犬猫の腎臓に優しくするために、低タンパク」 が良いとされています。
しかし最新研究は、まったく違う結論を示します。
📌 初期〜健康犬に低タンパクは “逆効果になることがある”📌 腎臓を壊す主要因は “血糖スパイク・無機リン・腸内毒素”
つまり、「減らす」のではなく、何を選ぶか が腎臓寿命を決めます。
🧠 2. なぜ昔は「低タンパク」が正しいと思われたのか?
過去の説は、こういう計算でした:
タンパク質 → 窒素 → 腎臓の負担➡「だからタンパク質を減らせばいい」
これは 末期の腎臓病犬(ステージ4)にだけ当てはまる理論 です。
しかしその当時のドッグフードは…
昔のフードの特徴 | 腎臓への影響 |
植物性タンパク(消化が悪い) | 代謝負担が増加 |
ミール・副産物 | 代謝残渣が多い |
無機リン(リン酸塩)100%吸収 | 血中リンが急上昇し腎臓を傷める |
➡ 粗悪なタンパク質+無機リンが腎臓を痛めていただけ➡ タンパク質そのものが悪者だっ
たわけではない
🍚 3. 新常識①:腎臓を破壊する最大リスクは「血糖スパイク」
高糖質フード(ドライ中心)で起きる 血糖スパイク が、腎臓の微小血管を損傷します。
血糖スパイクのメカニズム
▶ AGEs(終末糖化産物)蓄積→ 糸球体(ネフロン)の硬化
▶ 酸化ストレス増加→ 尿細管細胞のミトコンドリア障害
▶ 炎症性サイトカイン(TNF-α・IL-6)増加→ 細胞死(アポトーシス)
📌 静かに進行する“微小血管障害”こそ腎臓の天敵
つまり、👉 腎臓ケア=血糖コントロールが最優先
🧪 4. 新常識②:腎臓に悪いのは「リンの量」だけではなく「リンの種類」も関係している
リンの種類 | 吸収率 | 出どころ | 腎臓への負担 |
無機リン | 100% | リン酸塩・添加物 | 🚨 非常に強い |
有機リン | 約30〜60% | 肉・骨・内臓 | 穏やか |
⚠️ 腎臓に悪いのは「量」ではなく「無機リン」
▶ 無機リンは血中リンを急上昇させ▶ 二次性副甲状腺機能亢進(PTH) を引き起こし▶ 腎臓の組織破壊を加速
👉 添加物のリン酸塩にこそ注意
🦠 5. 新常識③:腸内環境と「腸のバリア」が腎臓に直結
腸壁(腸バリア)が弱ると、本来吸収されない毒素が血液へ漏れます。
🚫 血中に漏れる毒素例
アンモニア
内毒素(LPS)
硫化物・フェノール類➡ 腎臓が解毒するために酷使される
📌 腸が弱い=腎臓が毎日余計な仕事をしている状態
だから科学的に言われています:
腎臓病は“腸から始まる”
生食が腎臓に優しい理由の一つが腸壁を保護し、腸内毒素を減らせるから
🥩 6. 新常識④:タンパク質は“量”より“質”
良質な動物性タンパクは——
消化吸収が早い
代謝残渣が少ない
低窒素で腎臓に優しい
📌 粗悪タンパク(植物性中心・ミール系)が負担の原因
👉 タンパクを減らすのではなく、“変える”
🔧 7. 正しい腎臓ケアのまとめ(保存版)
やるべきこと | 目的 |
血糖スパイクを抑える(低糖質) | 微小血管保護 |
無機リン(リン酸塩)を避ける | PTH亢進を防ぐ |
良質な動物性タンパクにする | 窒素負担を削減 |
腸壁と腸内環境を守る | 腸腎連関を正常化 |
📌 腎臓ケア=減らすではなく、選ぶ
📍 最後に:情報は“選択肢を奪う力”にもなる
私たち飼い主は、ただただ 長く健康でいてほしい だけ。
だからこそ、片側だけの古い情報に縛られてはいけない。
ほんの1つ、違う見方を知るだけで腎臓の未来は変わります。



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